パパベリン塩酸塩は,血管,腸管,気管支筋などすべての平滑筋を弛緩させる.作用機序としてはホスホジエステラーゼ阻害に基づく細胞内cAMP含量の増加や細胞外Ca2+の流入抑制,酸化的リン酸化の抑制に伴うATP産生の減少などが関与すると考えられている.