ベクロニウムは運動神経刺激による筋収縮を抑制するが,骨格筋への直接電気刺激による筋収縮は抑制しない. 運動神経刺激による筋収縮は遊離したアセチルコリンによる神経筋接合部のNM受容体を介するもので,NM受容体遮断薬のベクロニウムによって抑制される. 骨格筋を直接電気刺激による収縮は筋の活動電位発生によるもので,神経筋接合部のNM受容体を介するものではない.