問1 A. 細胞性免疫・体液性免疫薬 動物あるいはヒトの免疫グロブリンを投与し,免疫能を移入する療法は,ワクチン療法である.
問2 A. 細胞性免疫・体液性免疫薬 抗原を投与して,抗体産生や細胞性免疫を誘起する療法を抗毒素療法という.
問3 B. 関節リウマチ治療薬 関節リウマチに用いるメトトレキサートの治療量は,白血病治療の場合より少ない.
問4 B. 関節リウマチ治療薬 メトトレキサートは,膠原病のS期に作用してリンパ球の増殖抑制とT細胞機能抑制を示す,体液性免疫の抑制薬である.
問5 B. 関節リウマチ治療薬 D-ペニシラミンは,リウマチ因子や免疫複合体分子内のS-S結合を開裂させる作用により,関節リウマチに適用される.
問6 B. 関節リウマチ治療薬 インフリキシマブの作用機構は,関節リウマチ時に産生されるTNF-αの抑制である.
問7 B. 関節リウマチ治療薬 インフリキシマブはIL-2の抗体であり,サイトカイン阻害作用により,リウマチ患者の関節の炎症に有効である.
問8 B. 関節リウマチ治療薬 疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)ブシラミンは,効果発現に1ヵ月以上の投与を必要とする.
問9 B. 関節リウマチ治療薬 ヒアルロン酸ナトリウムは,リウマチ患者の関節を保護し,関節の潤滑機能の正常化し,疼痛を抑制するため,関節腔内に直接注射される.
問10 B. 関節リウマチ治療薬 抗リウマチ薬レフルノミドは,プリン代謝を抑制して免疫抑制作用を示す.
問11 C. 免疫抑制薬 ムロモナブ-CD3は,抗リンパ球抗体であり,B細胞のCD3部位に特異的に結合 する.
問12 C. 免疫抑制薬 シクロスポリンは,ヘルパーT細胞からのIL-1(インターロイキン-1)の遊離抑制により,臓器移植時の拒絶反応抑制作用を示す.
問13 C. 免疫抑制薬 腎移植時の拒絶反応の抑制投与量は,タクロリムス水和物が,シクロスポリンより低用量である.
問14 C. 免疫抑制薬 タクロリムス水和物は,カルシニューリンを阻害して,T細胞のインターロイキン-2(IL-2)産生を抑制する.
問15 C. 免疫抑制薬 タクロリムス水和物は,ヘルパーT細胞を活性化し,サイトカイン類の産生を抑制する.
問16 C. 免疫抑制薬 血管肉腫の治療薬であるテセロイキンは,IL-1の遺伝子組換え製剤である.
問17 C. 免疫抑制薬 サラゾスルファピリジンは,大腸菌によって分解されて生じる5-アミノサリチル酸 (5-ASA)の免疫抑制作用により,リウマチの治療に用いられる.