問1 A. 平滑筋収縮薬 高濃度の塩化カリウムは,平滑筋細胞膜を脱分極させ収縮作用を示す.

問2 B. 平滑筋弛緩薬 アセチルコリン塩酸塩による血管弛緩作用は,血管内皮細胞を除去した摘出大動脈標本では観察されない.

問3 A. 平滑筋収縮薬 メチルエルゴメトリンマレイン酸塩は,子宮平滑筋に選択的に作用して子宮を律動的に収縮させ,陣痛促進の目的で使用される.

問4 A. 平滑筋収縮薬 ジノプロストは,Gs蛋白共役型プロスタグランジンFP受容体と結合して,子宮平滑筋収縮作用を示す.

問5 B. 平滑筋弛緩薬 リトドリン塩酸塩は,アドレナリンβ2受容体を選択的に刺激し,cAMP含量を増加させ,子宮平滑筋弛緩作用を示す.

問6 B. 平滑筋弛緩薬 パパベリン塩酸塩は,ホスホジエステラーゼ阻害作用により,血管,腸管,気管支筋などすべての平滑筋を弛緩する.

問7 B. 平滑筋弛緩薬 ホスホジエステラーゼⅤ (PDE Ⅴ) 選択的な阻害薬であるバルデナフィル塩酸塩水和物は,陰茎海綿体平滑筋収縮作用により勃起不全の治療に用いられる.

問8 B. 平滑筋弛緩薬 前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療に用いられるシロドシンは,アドレナリンα1A受容体を選択的に遮断し,下部尿路平滑筋の緊張を緩和する.

問9 B. 平滑筋弛緩薬 イミダフェナシンは,膀胱平滑筋のムスカリンM2受容体を選択的に遮断して平滑筋弛緩作用を示し,過活動膀胱における尿意切迫感,頻尿及び切迫性尿失禁の治療に使用される.