問1 A. 心不全治療薬 慢性心不全の治療には,心筋の収縮力を高める薬物と代償性の反応を抑制 する薬物が使用される.
問2 A. 心不全治療薬 ジゴキシンはNa+-Ca2+交換系を直接刺激し,心筋収縮力増強作用を示す.
問3 A. 心不全治療薬 ジギタリス製剤は,チアジド系利尿薬との併用で作用が増強することがある.
問4 A. 心不全治療薬 コルホルシンダロパート塩酸塩は,アデニル酸シクラーゼを活性化し,心筋収縮力増強作用を示す.
問5 A. 心不全治療薬 ミルリノンは,心筋収縮調節タンパクのカルシウム感受性を増強し,心筋収縮力を増強する.
問6 A. 心不全治療薬 カルベジロールは,アドレナリンβ1受容体を選択的に刺激して,心拍出量を増加させる.
問7 A. 心不全治療薬 リシノプリル水和物は,末梢血管抵抗の減少,心肥大抑制作用を示すため,慢性心不全の治療に用いられる.
問8 A. 心不全治療薬 スピロノラクトンは,アンギオテンシン受容体に拮抗し,うっ血性心不全患者の生命予後を改善する.
問9 A. 心不全治療薬 カルペリチドは,心房性ナトリウム利尿ペプチド受容体に結合し,血管拡張作用,利尿作用等を発現する.
問10 B. 抗不整脈薬 不整脈の治療には,Na+,K+,およびCa2+ チャネルを遮断する薬物が用いられる.
問11 B. 抗不整脈薬 キニジン硫酸塩水和物は,Na+チャネルとK+チャネルをともに遮断して,抗不整脈作用を示す.
問12 B. 抗不整脈薬 リドカインは,クラスⅠ群抗不整脈薬の中で最も強力なNa+チャネル遮断作用を有する.
問13 B. 抗不整脈薬 ランジオロール塩酸塩は,短時間作用型のβ1受容体遮断薬で手術時の上室性頻脈性不整脈に用いられる.
問14 B. 抗不整脈薬 アミオダロン塩酸塩は,副作用の発生頻度が少ない抗不整脈薬で,心室性不整脈の第一選択薬である.
問15 B. 抗不整脈薬 ソタロール塩酸塩はK+チャネル遮断作用を示し,活動電位持続時間を延長させる.
問16 B. 抗不整脈薬 ベラパミル塩酸塩は,主にCa2+チャネルを遮断して抗不整脈作用を示す.
問17 B. 抗不整脈薬 ジゴキシンは,ムスカリン受容体遮断作用により,房室伝導を抑制する.
問18 C. 狭心症治療薬 狭心症の治療には,心筋酸素供給量を増加させる薬物と心筋酸素消費量を減少させる薬物が用いられる.
問19 C. 狭心症治療薬 ニトログリセリンは,グアニル酸シクラーゼ活性化によるcGMPの増加を介して血管拡張作用を示す.
問20 C. 狭心症治療薬 イソソルビド硝酸塩は,静脈平滑筋を弛緩して静脈還流量を増加させ,狭心症の発作を軽減する.
問21 C. 狭心症治療薬 アドレナリンβ受容体遮断薬は,冠攣縮性狭心症を増悪させることがある.
問22 C. 狭心症治療薬 ジルチアゼム塩酸塩は,冠血管および心筋におけるCa2+流入機構を遮断して,冠血管拡張作用と心筋収縮抑制作用を示す.
問23 C. 狭心症治療薬 ニコランジルは,ATP感受性カリウムチャネルを遮断して活動電位持続時間を延長する.
問24 D. 高血圧症治療薬 高血圧治療薬のプラゾシン塩酸塩の副作用として,起立性低血圧が生じることがある.
問25 D. 高血圧症治療薬 クロニジン塩酸塩は,アドレナリンα2受容体を選択的に遮断し降圧作用を示す.
問26 D. 高血圧症治療薬 メトプロロール酒石酸塩は,気管支喘息に禁忌である.
問27 D. 高血圧症治療薬 アムロジピンベシル酸塩は,血管選択的なジヒドロピリジン系Ca拮抗薬で反射性頻脈の副作用をおこしやすい.
問28 D. 高血圧症治療薬 カンデサルタンシレキセチルは,アンギオテンシンⅡ受容体を遮断し,降圧作用を示す.
問29 D. 高血圧症治療薬 カプトプリルは,ブラジキニンの分解を抑制し,空咳の副作用を生じやすい.
問30 E. 脂質異常症治療薬 アトルバスタチンカルシウム水和物は,HMG-CoA還元酵素を選択的に阻害し,コレステロール低下作用を示す.
問31 E. 脂質異常症治療薬 ベザフィブラートは,陰イオン交換樹脂で,消化管で胆汁酸を吸着する作用を有する.