問1 A. 抗菌薬 アンピシリンは,ペプチドグリカン生合成の最終段階で働くトランスペプチダーゼを阻害する.

問2 A. 抗菌薬 セフカペンピボキシル塩酸塩水和物は,第一世代経口セフェム系抗生物質で 緑膿菌に対する抗菌作用を有する.

問3 A. 抗菌薬 メロペネム水和物は,腎のデヒドロペプチターゼⅠにより分解され腎毒性を示すため,デヒドロペプチターゼ阻害薬のシラスタチンとの合剤で使用される.

問4 A. 抗菌薬 テトラサイクリン塩酸塩は,細菌のリボソームの30Sサブユニットに結合し,細菌の蛋白合成を阻害し抗菌作用を示す.

問5 A. 抗菌薬 ストレプトマイシン硫酸塩は,アミノグリコシド系抗生物質で,細菌のリボソームの30Sと50Sの両方のサブユニットに結合して蛋白合成を阻害する.

問6 A. 抗菌薬 アルベカシン硫酸塩は,眩暈,耳鳴,難聴等の第8脳神経障害があらわれることがある.

問7 A. 抗菌薬 クラリスロマイシンは,ピモジド,エルゴタミン含有製剤を投与中の患者に対しては禁忌である.

問8 A. 抗菌薬 レボフロキサシン水和物は,マクロライド系抗生物質で,細菌のリボソームの50Sサブユニットに結合して蛋白合成を阻害し,静菌的に作用する.

問9 A. 抗菌薬 クロラムフェニコールの重大な副作用として,再生不良性貧血があらわれることがある.

問10 A. 抗菌薬 リネゾリドは,バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)及びメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対して抗菌作用を示す.

問11 A. 抗菌薬 リファンピシンは,細菌のRNA依存性DNAポリメラーゼに作用し,DNA合成を阻害することにより抗菌作用を示す.

問12 A. 抗菌薬 マイコプラズマ肺炎には,βラクタム系抗菌薬が著効する.

問13 A. 抗菌薬 バンコマイシン塩酸塩は,細菌の細胞壁合成を阻害することなく,細胞膜の透過性を変化させることにより,抗菌作用を示す.

問14 B. 抗真菌薬 イソニアジドは,結核菌の核酸合成経路の阻害し,細胞分裂を抑制することにより抗結核菌作用を示す.

問15 B. 抗真菌薬 イトラコナゾールは,真菌の細胞膜の主要構成脂質であるエルゴステロールの生合成を阻害して,抗真菌作用を示す.

問16 C. 抗寄生虫薬 メトロニダゾールは,トリコモナス原虫のDNAの二重鎖切断等の機能障害を介して分裂増殖を抑制することにより抗トリコモナス作用を示す.

問17 D. 抗ウイルス薬 アシクロビルは,ヘルペスウイルス感染細胞内でチミジンキナーゼにより活性型に変換されDNAポリメラーゼを阻害する.

問18 D. 抗ウイルス薬 ガンシクロビルは,ウイルスDNAポリメラーゼのピロリン酸結合部位に直接作用することによりDNAポリメラーゼ活性を阻害し,サイトメガロウイルスの増殖を抑制する.

問19 D. 抗ウイルス薬 アマンタジン塩酸塩は,A型及びB型インフルエンザの両方に有効である.

問20 D. 抗ウイルス薬 オセルタミビルリン酸塩は,インフルエンザウイルスの増殖に必須のノイラミニダーゼを選択的に阻害して,抗ウイルス作用を示す.

問21 D. 抗ウイルス薬 HIV感染症に対しては,抗HIV薬の多剤併用療法による治療が主流になっている.

問22 D. 抗ウイルス薬 ジドブジンは,HIV感染細胞内で活性型に変換され,HIV逆転写酵素を競合的に阻害してウイルスの増殖を阻害する.

問23 D. 抗ウイルス薬 エファビレンツは,非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤で,HIV-1,HIV-2の逆転写酵素を非選択的に阻害する.

問24 D. 抗ウイルス薬 リトナビルは,HIVの成熟過程に必須な蛋白質を生成するHIVプロテアーゼを競合的に阻害し,抗ウイルス作用を示す.

問25 D. 抗ウイルス薬 抗肝炎ウイルス薬のリバビリンは,インターフェロン製剤との併用でB型慢性肝炎の治療に用いられる.